作品紹介

グループ作品

パラフィン

パラフィンphoto幻影を追い求める渇望と社会的な抑圧の狭間で生きようとする男と女。オムニバス形式によって複数のキャラクターを追いつつ、研ぎすまされた感覚の中で、見えないもの、言葉にできないものを露にしていく。エリアルパフォーマーであるマラ・ナイマニス (Mara Neimanis) とのコラボレーションにより、水平だけでなく垂直のスペースも探る試み。2009年ボルチモア・ベスト・ダンス・パフォーマンス賞受賞。

初演:
2010年 バルチモア・シアタープロジェクト(メリーランド州バルチモア)
上演歴:
2010年 クエストフェスト(ワシントンDC)、ダンスプレース(ワシントンDC)
構成/振付/舞台美術:
前芝尚子
衣装:
キャシー・アボット
照明:
ケル・ミリオネア、レベッカ・ウォルフ
主な出演者:
スカイラー・ブランガード、ベン・バーマン、エリザベス・キャシディー、トッド・ハーマン、前芝尚子

Absence

"Absence" photo「帰属と分離」という視覚と身体におけるモチーフを通して、消失の感覚を探る。不透明の白いパレットに描かれたたゆたう不存在体は、赤、黄色、空色と変わっていくカンバスに次第に姿をあらわしていく。

初演:
2007年 クラブM25(ポーランド・ワルシャワ)
上演時間:
55分
構成/振付/美術/衣装:
前芝尚子
出演:
青柳達也、前芝尚子
音楽:
ウラジミール・キニオルスキ & ダリウス・マカルク
写真撮影:
アニア・オスタルスカ、ウーカシュ・オゴレク

影の跡

影の跡 photo「影の跡」は二部構成から成る。第一次大戦中、アメリカと日本の間で交換された友情人形の話をもとに、パートI「青い目の人形」では、人形の辿った路が「男」と「女」という登場人物を通して描かれ、パートII「四十九日」では、日本人形の死後49日間の夢路にあらわれる「影」を追う。映像とダンス、光と影の交錯の中で、主観と客観、過去と現在が入れかわりつつ展開していく謎めいた寓話。

初演:
2005年 Koフェスティバル・オブ・パフォーマンス(マサチューセッツ州アムハースト)
上演歴:
2006年−クエストフェスト(メリーランド州ボルチモア)、2006年−キャビタルフリンジフェスティバル(ワシントンDC)、2007年−シアターオブ幽玄(サンフランシスコ)
上演時間:
1時間20分(パートI–1時間、パートII–20分)
構成/振付/美術/衣装/音響:
前芝尚子
映像:
チャズ・マーシュ
照明:
サブリナ・ハミルトン
出演:
青柳達也、前芝尚子
写真撮影:
アダム・ゴルファー、ベン・クーリック

Trace

"Trace" photo6つのシーンからなるこの作品は、個人の身体および社会に残された痕跡の中に見られる「displacement」という状態に、多様な角度から迫る。自然とテクノロジー、使い捨て文化と精神性への熱望、伝統と自由という対極間の軋轢や衝突に焦点をあてる。チェロ/声のオードリー・チェンが役者としても出演。「ずれ」という一幕では、前芝とチェンのユーモラスな声と動きの兼ね合いが見られる。

初演:
2004年 ケネディセンター・ミレニアムステージ(ワシントンDC)
上演歴:
2005年 ダンスプレース(ワシントンDC)
上演時間:
1時間
構成/演出/振付/美術/音響:
前芝尚子
照明:
キャシー・エリオット
衣装:
ジェニファー・アロンゾ
映像:
チャズ・マーシュ
アニメーション:
ジャッキー・ミラド、ダン・ブリーン
出演:
青柳達也、ベン・キング、ジェニファー・ヤング、前芝尚子
チェロ/声:
オードリー・チェン
写真撮影:
マーク・フィンク

The Voyage

"The Voyage" photo出発と到着からとらえた5つの旅路のシーンからなる作品。錯綜した人間関係と存在の矛盾。生と死を行き来するいくつもの旅路の詩が、何層ものイメージとなって喚起される。

初演:
2004年 ボルチモア・シアタープロジェクト(メリーランド州ボルチモア)
上演時間:
55分
構成/演出/振付:
前芝尚子
美術:
セス・フォスター
照明:
マーク・フィンク
衣装:
メレディス・ワレス
作曲:
ジェイソン・スローヤン
音響:
ガブリエル・ウオーカー
出演:
青柳達也、ダン・オウカード、セス・フォスター、グレース・ハーマン、マレー・ヘロニムス、アンソニー・ハイエット、前芝尚子
写真撮影:
ジェイ・ハーツオグ

Streamscape: ジャイロスコープ・プロジェクト

"Streamscape" photoスミソニアン協会ハッシュホーン博物館における展示「ジャイロスコープ」を記念して行われたパフォーマンス。博物館内部の展示と外部の巨大な噴水の廻りという二つの空間で、同時多発的に事件が起き続けるという形式をとりながら、体と空間の関係を探った。展示上では、パフォーマー1人1人の選んだ展示作品へのレスポンスをもとにした即興が行われ、外ではクラウンなどの登場人物を軸としてストーリーが展開した。

初演:
2003年 スミソニアン協会ハッシュホーン博物館(ワシントンDC)
上演時間:
1時間
構成/演出/衣装:
前芝尚子
作曲/音響:
ルーカス・ザーウェル
出演:
青柳達也、ダン・オウカード、セス・フォスター、グレース・ハーマン、アンソニー・ハイエット、前芝尚子、マイク・ウオング、メレディス・ワレス、ジェニファー・ヤング
写真撮影:
ベン・タンカースキー、デイビッド・イスラエル

コミュニタス

コミュニタス photoビクター・ターナーのコンセプト「コミュニタス」を起点にした作品。今日の世界に漂う危うさをテーマに、つりあいのとれない資源や、若者のバイオレンス、老化の問題などを取り扱う。破壊されていく風景の中で、人と、あるいは場所と、過去とのつながりを求めてさまよう人々。自然のサイクルを通して、憧れや愛しいものを探し続ける人間の生き様を映し出しながら、「私達はどこへ行こうとしているのか?」という問いを投げかけ続ける。

初演:
2002年 ケネディセンター・ミレニアムステージ(ワシントンDC)
上演歴:
2002年−スミソニアン協会ハッシュホーン博物館と彫刻の森(ワシントンDC)、2003年−ボルチモアシアタープロジェクト(メリーランド州ボルチモア)
上演時間:
55分
構成/演出/振付:
前芝尚子
衣装:
アズラ・ハッサン
照明:
スコット・ローゼンセルド
音響:
ルーカス・ザーウェル
作曲:
サラ・サスヤ
出演:
青柳達也、ダン・オウカード、セス・フォスター、アンソニー・ハイエット、 デニース・ジェコブスバーグ、シンシア・B・リン、前芝尚子、リンディ・ソワースキ、ジェネビーブ・ヴィラモラ、マイク・ウオング、メレディス・ワレス、ジェニファー・ヤング
写真撮影:
八木直人

* flashバージョンでは、作品のビデオや多くの写真をご覧になれます。